子供の英会話教室はどれだけ効果があるか?

2020/12/11

イングリッシュ 子供英語



「保育園に入ったとたんに、他のお母さんから子供の英会話教室をすすめられたけど迷ってる。実際のところ効果があるの?」

「お友達はみんな習い事に行っているので、うちの子は将来のためにも英会話教室に通わせたい。でも何歳から始めればいいんだろう?」


最近は、こんな悩みをもったママパパも多いようです。

こんにちは、息子をトリリンガルに育てたこのブログ運営者のシロです。最近の調査では子供の英会話教室は、これから始めさせたい子供の習い事で一番の人気だそうです。とは言っても、せっかく安くない月謝を払って通わせるのですから、しっかりとその効果も見極めておきたいところです。


この記事では、流行りの子供向け英会話教室に通わせたら何を期待できるのか、実際のところどれほどの効果があるのかについて解説していきます。



子供の英会話教室で期待できる効果



小学校にも英語が教科として組み込まれるようになり、子供の英会話教室がにわかに注目を集めるようになりました。いまや英会話教室は子供の習い事で一番の人気となっています。

≫ 今なぜ子供の英語教育が注目されているのか?


英会話教室には日本人英語講師や外国人ネイティブが個人で運営するもの、または大手企業が運営するものがありますが、特徴としてはおおよそ次のようになっています。




子供の英会話教室の特徴


  • レッスン方法 同年代3~12人のグループレッスン
  • 月額料金  約8,000~13,000円(他、入会金、維持費、教材費など)
  • レッスン回数 月に2回~4回


  • レッスン方法 先生と1対1のマンツーマンレッスン
  • 月額料金  約20,000~26,000円(他、入会金、維持費、教材費など)
  • レッスン回数 月に4回


講師はスクールによって日本人講師やネイティブ、フィリピン人、その他の非ネイティブ国の外国人などとさまざまです。


レッスンの内容は、子供向けの英会話なので、おもに歌を歌ったり、フラッシュカードやパズル、ゲームなどの知育遊びを通じて英語を学んでいくというものです。


それでは、子供を英会話教室に通わせることで、英語で何ができるようになるのか?どんな効果が期待できるのでしょうか?




英会話教室で期待できる効果


  • 英語の子ども歌を歌ったり踊ったりできるようになる
  • 英語でゲームを遊ぶことができるようになる
  • アルファベットを読むことができるようになる
  • 動物やくだものの名前を英語で言えるようになる
  • 簡単な英語の問いかけに答えられるようになる


もちろん、スクールによって学習方法も異なりますし、子供には個人差がありますので一概には言えませんが、おおよその目安としてこれらのことが英語でできるようになると考えてよいでしょう。


これを費用対効果から納得のいくものであるか期待外れと見るかは、親の英会話教室に求める期待値がそれぞれ異なるでしょうから何とも言えません。しかし、子供を入会させるまえに、何が期待できるのかあらかじめ知っておくことは有益なはずです。


では、どんな目的をもっている場合に英会話教室に通わせる意味があるのでしょうか。




こんな目的なら英会話教室に通わせる意味あり


  • 英語に親しみをもってもらうため
  • 英語好きになってもらうため
  • 外国人とのコミュニケーションに慣れるため
  • 経験のため、友達が行ってるから行かせたい


これらのことを押し並べて言えば、このさき子供に英語を勉強してもらうためのキッカケ作りとなってもらうことに主眼をおいているのであれば、英会話教室はうってつけといえます。仲の良い友だちが通っているので、自分も行きたいというのなら、英語を学ぶ良いきっかけになるかも知れません。


しかし、総じてレッスン回数の少ない英会話教室では、ほかに補完する学習方法を用いらない限り、これ以上のことを期待するべきではないでしょう。


つまり、つぎのような目的を考えている場合、通学型の英会話教室は適さないといえます。




こんな目的なら英会話教室に通わせる意味なし


  • 海外旅行で英語が困らない程度にさせたい
  • 将来、英語で仕事ができるようにさせたい
  • 学校の英語の成績のため
  • 家族で海外転出・移住する準備として
  • 英語をペラペラに話すバイリンガルに育てたい


子供が将来、海外旅行に行ったときに困らない程度に英語を覚えておいてもらいたいというのは的外れな考えです。海外旅行に行くのに英語が必要なら、その年齢になってから学んでも、十分に旅行で困らない程度には英語を話すことができるようになります。


将来、英語で仕事に就くため、海外移住のため、バイリンガルに育てるためと言うなら、週1回の英会話教室では、そもそも英語学習の絶対量が少なすぎますまた、学校での英語の成績を上げたいというのであれば、成績を上げるためのテクニックを教えてくれる英語塾に通わせた方が効率的でしょう。




子供向け英会話教室のメリット・デメリット



では、子供向けの英会話教室にはどのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。




英会話教室のメリット


  • 楽しく英語に触れられる
  • 固定時間なので習慣化しやすい
  • 教室の友達ができる


英会話教室はグループレッスンが基本ですので、通っているうちにお友達もできやすいですね。待ち時間のあいだにお母さんたちもママ友ができることもあるでしょう。グループ制なのでレッスン時間の融通がききませんが、かえって子供に習慣化させるには良いようです。楽しみながら英語を学ぶことに主眼がおかれていますので、英語に抵抗感をもたない子に育ってもらえます。




英会話教室のデメリット


  • 送り迎え・待ち時間がある
  • 地方では近くに教室がなかったり、遠くて通学に時間がかかる
  • グループなので順番がくるのに時間がかかる
  • 子供同士で遊びだしてレッスンに集中しない


通学型のスクールなので、どうしても送り迎えをしなければなりませんし、子供のレッスン中は待ち時間ができてしまいます。あわせて1時間半から2時間は忙しいママパパには痛いですね。大抵は週に1回のレッスンなので何とかなりますが、たとえば、これが週3や週5となったら、親が削られる時間も多くなり、通わせるのは難しいのではないでしょうか。




子供の英会話教室で注意すべき点



さて、子供の英会話教室での期待できる効果やメリット・デメリットを理解したうえで、入会を決める前に、もうひとつ注意すべき点があります。それは費用の面とレッスンの質についてです。


費用の面では、まず英会話教室の場合には、月謝のほかにも入会金や維持費、教材費がかかることです。これらは英会話教室によって仕組みが異なりますので、入会前にしっかりと確認して、全体の費用を把握しておく必要があります。


なかには月謝の金額を抑えておいて、40~50万円もする高額教材をレッスンには必須として売りつける英会話教室もあります。こういった英会話教室では、レッスン自体は顧客獲得のための釣りで、実際は高額教材の販売がメインビジネスなのかもしれません


せっかく英語を習わせるのですから、子供の食いつきが良いか、レッスンの質はどうなのかは、入会前にしっかりと見極めておきたいところです。そのために、多くのスクールでは体験レッスンを受けられるようになっています。


しかし、この体験レッスンも、じつは実際のレッスンとは異なり、入会させるためのセールスの場、親を説得するための場となっていることがあり、注意が必要です。あまりに強引なセールスは、売り込みたいものがあるからセールスするわけですから、おなじスクールに通っている友達などから聞いて、しっかり下調べしておきましょう。友達同士の見栄の張り合いで、さして必要でもない高額教材を買ってしまい、あとで後悔するようでは残念なことになります(潤沢な教育予算があるなら別ですが)。


良質なものは、強引なセールスがなくても、客は探してでも買いにくるものです。また、教材の価格と英語の上達には何の関連もありません。うちの子は教材など買わずにトリリンガルに育ちましたし、僕はこれまでバイリンガルの子たちを多く見てきましたが、高額教材を買ったからという親はひとりもいませんしでした(これもあくまで個人的な感想ですが)。


≫ 英会話を小学生から始めるとき注意すべき5つの点




子供にどれほどの英語力を身につけさせたいのかのビジョンをもつ



子供の習い事には、さまざまなものがありますね。代表的なものでは、ピアノやバレエ、ダンス、水泳、サッカー、書道など、最近ではプログラミングスクールも人気になってきました。


子供の関心も年齢によって変わってきます。習い事を増やすと月謝もかかりますし、通うのも大変ですから、結局は長続きせずに身につくことなく、つまみ食いで終わってしまいます。


こういった習い事の中で、英会話は優先順位としてどの位置にあるのか?習い事のひとつとして、今のうちに英語に触れさせておきたいといった程度のものか、それとも本気で英語を身につけさせたいと考えているのか、親としてしっかりとしたビジョンをもつことが大切です。なぜなら、それによって英語の学び方も変わってくるからです。


日本人家庭で、しかも国内で子供をバイリンガルに育てるのは大変なことですが、それでも子供にはグローバルな人間に育って欲しいとバイリンガル教育を目指すのであれば、親も相当な努力と覚悟が必要です。しかもそれは数十年のプロジェクトになるでしょう。


といったわけで、まずは、親が子供の将来についてのしっかりとしたビジョンをもっておくことです。当然ながら、そのビジョンは先々にはお子さん本人の意志で作り上げていくことになりますが、それまでは少なくとも親が優柔不断になることなく、最大限のサポートをしてあげることがお子さんのためになるのではないでしょうか。


≫ 日本でバイリンガル子育て|誰でも家庭でできる方法【キッズ編】

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英会話教室以外のオプション



さきほど、まずはどのように英語に向き合うか、しっかりしたビジョンをもつことが肝心と述べました。これはどんな習い事でも言えることですが、英語も身につくまでには時間がかかります。


数年英会話を続けて、お子さんがある程度の英会話ができるようになったとしても、途中でやめてしまえば、「○○ちゃん、小さいときは英語話したんだよねぇ」程度の思い出話で終わってしまうでしょう。


週1回や月2回のレッスンでは英語がどんなものか触れる程度、とても英語を身につけるレベルには到達できません。たとえ海外で英語をバリバリ話していた帰国子女でも、日本に帰国して週に1回しか英語に触れないようでは急速に英語を忘れていきます。


週1回程度のレッスン回数では英単語と簡単なフレーズを覚えることができるぐらいでしょう。それで満足なら問題ありませんが、それ以上を求めているのならほかの学習方法を考えるべきでしょう。


たとえば、ピアノにしても週1回のレッスンでは、よほど家で毎日練習しないと上達できないはずです。ピアニストになるために育てるなら毎日何時間も練習させなければなりません。しかも、それを20年は続ける必要があります。でなければ、大人になって「ピアノ?子供のときにちょっとやってたことあるよ。もうほとんど忘れたけど」というのが、ほとんどのケースです。


英語にしてもこれと同じことで、「小さいときに英会話教室に通ってた」という経験だけが残ってしまうことになるでしょう。本気で英語を身につけさせたいのであれば、毎日英語に触れさせること、年齢が上がるにしたがって学習方法も発展させていくこと、それを少なくとも青年になるまで休むことなく続けることが必要です。さらに、いったん始めたら、大学までは何らかの形で英語を続ける(学校の教科以外に)べきであり、その後も英語の知識を身につけることは一生続けることになります。


では、子供向け英会話教室では物足りない、もっと英語を学ばせたいといった場合にはどんな選択肢があるのでしょうか?ここでは3つの選択肢をご紹介します。



①プリスクール(年間学費90~200万円)


日本の保育園や幼稚園にあたるものです。インターナショナルスクールの予備校的な位置にあり、プリスクールを卒業する子供たちのほとんどは、そのままインターナショナルスクールに入学します。基本的にすべて英語を使ってのクラスです。インターナショナルスクール付属のプリスクールでは、外国人の子供がほとんどですが、そうではないプリスクールは日本人の子供を対象としており、講師も日本人であったり、ネイティブ講師がいたりとさまざまな形態があります。



②インターナショナルスクール(年間学費250~400万円)


外国人の起業家や日本駐在員、外交官の子供たち通う本物のインターナショナルスクールは日本では10校にも満たないと言われています。こういったスクールはネイティブの家族か、ネイティブレベルの英語力が親にも子にも要求されます(そもそも日本人は入校を受け付けないところもあります)。当然ながら、学校との連絡もすべて英語で行われますので、親のネイティブレベルの英語力が必須となります。


そうではないビジネスとして日本人の子供相手に運営しているインターナショナルスクールもありますが、そういったスクールでは日本人の子供ばかりなので、結局、子供たち同士では日本語で会話しているのが普通です。インターナショナルスクールに通学することになれば、日本語の教育を受けないことになりますので、進学先は海外の大学ということにまります。



③オンライン英会話(年間学費10~20万円)


英語は覚えてもらいたいけど、やはり教育は日本語で受けさせたいというならば、オンライン英会話で英語を学ぶという方法もあります。費用は英会話教室とそれほど変わりませんが、異なるのはつぎのところです。



・レッスンはマンツーマンなので集中的に学べる

・オンラインなので歌やダンスはない

・送り迎えが不要なので、親の負担が少ない

・レッスン回数は選択できて、毎日レッスンを受けることもできる

・教材費は無料



たとえば、子供専門のオンライン英会話「GLOBAL CROWN」では、講師全員が英語も日本語もネイティブレベルのバイリンガルです。バイリンガルの人たちはふたつの言語を習得した自己の経験から、子供たちに英語を教えることができます。バイリンガルでありながら、ほとんどの講師が日本の有名大学生なので、アカデミックな思考力をもっており、キッズ専門なのですべての講師が子供の扱いにも慣れていて初心者でも安心です。もちろん、慣れてきたら英語オンリーのレッスンもリクエストすることができます。


今なら無料体験レッスンが受けられます。悩む前に、まずはお子さんに合うかどうか試してみてはいかがでしょうか(しつこい勧誘や教材の押し売りはありません。そもそも入会金・教材費は一切かかりません)。


≫ おうち英会話 GLOBAL CROWN の無料体験レッスン




まとめ:すべてのカギは親の協力にかかっている



これは二人の子供を育てあげた親として言えることですが、習い事は講師の実力もさることながら、親の協力と関心によって大きくその効果が左右されるということです。


すべてを教室の講師に任せて丸投げしておいて、親が無関心でいては子供もやる気が起きません。親が関心をもっていることをできるだけ見せてあげること、一緒にできることは何でも協力してあげることで子供の関心も高まります。音楽が好きな親の子はやはり音楽好きになり、読書をする親はやはりその子供も読書好きになるものです。


たとえ英語が苦手でも関心をもつこと、英語の歌を一緒に歌ったり、絵本を読むなど、できる範囲で子供と一緒に楽しむことが成功のカギだと言えます。


きょうも最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


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