「英語を頑張って学習して、ようやく在宅ワークで翻訳の仕事を始めたけど、競合が多くてショボい案件しかとれない」
「翻訳の仕事が欲しいけど、トライアルに合格できない」
そんな悩みのある方、海外クラウドソーシングで翻訳の仕事を探してみてはいかがですか?
この記事では、現役翻訳者のシロがおすすめする海外クラウドソーシングのサイト17選をご紹介します。
この記事は3分で読むことができます。
英語翻訳の仕事探しをしている方におすすめの海外クラウドソーシングサイトをご紹介
世界ではAI翻訳がますます進歩してきているとはいえ、翻訳精度の面からいっても、まだまだ人間による翻訳には多くの需要があります。
それどころか、ビジネスのグローバル化は、顧客ターゲットを世界へ広げるためにローカライゼーションするのが当たり前のこととなり、人の手を介した自然な翻訳の需要はこれからも増え続けるでしょう。
とはいっても、日本国内では仕事のスタイルとして定着しはじめた「在宅ワーク」の普及で、翻訳者の人口も増えてきて、翻訳市場は飽和状態、翻訳の単価も下落ぎみです。
そのため、「翻訳会社にようやく登録できたけど、案件がこない」「国内のクラウドソーシングサイトではベテラン翻訳者たちがウヨウヨいて、新米には案件がとれそうにない」という事態が起こっています。
いっぽうで、海外では巨大な翻訳専門の企業が数多く存在し、そこでは世界中の翻訳者たちが切磋琢磨して翻訳スキルの向上に努め、コミュニティを形成して、世界中から依頼される案件を日々翻訳しています。
そこで、ここはちょっと視点をかえて、海外の翻訳の仕事に目を向けてはいかがでしょうか?
では、普段から海外のプラットフォームを使って翻訳案件をとっているこの僕が選んだ海外クラウドソーシングのサイトを見てゆきましょう。
翻訳の仕事探しにおすすめの海外クラウドソーシング17選
海外クラウドソーシングのプラットフォームには二つの種類があります。
ひとつは総合型クラウドソーシングで、取り扱う仕事の種類も豊富で、初心者からプロまでの仕事の難易度も選べる、クラウドソーシングのデパート的プラットフォームです。
もうひとつは、特化型クラウドソーシングといわれ、ある職種・サービスを特化して扱っているプラットフォームです。ここでは翻訳を専門に扱うクラウドソーシングサイトということになります。
①海外の総合クラウドソーシングサイト
海外の総合クラウドソーシングサイトのなかでもメジャーどころをまとめました。
翻訳に限らず、さまざまな仕事を探すことができます。サイトごとに受注方法やシステムが異なりますので、使い勝手もそれぞれです。
サービスはすべて無料のもの、課金すると案件獲得に有利になれるもの、報酬に対してかかる手数料もさまざまです。好みは人それぞれですので、まずは利用してみて、自分に合ったものを選ぶのも現実的な方法でしょう。
220万人のフリーランス登録者を抱えるドイツのクラウドソーシング会社。
ターゲット言語が母国語の翻訳のみ案件を受けられます(日本人なら日本語)。
報酬はPayPalで受け取れます。
世界最大規模のアメリカのクラウドソーシングサイト。
報酬はPayPal、Payonnerで受け取れます。
フリーランス登録者2500万人をほこるオーストラリアに拠点をおくプラットフォームです。
広告が多かったり、細々と課金を促す手法に苦手な人も。
報酬はPayPal、Payonnerで受け取れます。
アメリカの在宅ワーク専門サイト。課金システムがありますが、膨大な求人ボリューム。
アメリカのピッツバーグとインド拠点をもつ巨大プラットフォーム。クライアントとの個別契約方式。
報酬はPayPal、Payoneerで受け取れます。
フリーランス登録者75万人のロンドンに拠点をもつ大手マーケットプレイスです。
フリーランサーと顧客が直接連絡を取ることができます。お互いのニーズに合わせて条件を調整できます。
報酬はPayPal、Payoneerで受け取れます。
オーストラリアのシドニーに拠点をおく人工知能の品質向上に携わる企業。在宅での副業ができるサイトです。翻訳のほかにも英語で小遣い稼ぎできる副業があります。
報酬はPayoneerで受け取れます。
イスラエルに本拠を置く総合クラウドプラットフォーム。売り手がGigという名で自分の仕事を売り込む独自の方式。名前の由来は最低5ドルから価格設定できるため。
報酬はPayPal、海外送金、Fiverrカードなどで受け取れます。
②海外の翻訳専門クラウドソーシングサイト
海外のクラウドソーシングのプラットフォームのなかでも翻訳に特化した翻訳専門企業のものをまとめました。トライアルやレベルアップのためのテストがありますが、ほとんどのサイトは無料で受けられますので、どんどんチャレンジしてみてください。
178言語、40の専門分野で翻訳のサービスを提供しています。
アジア、ヨーロッパ、アメリカに拠点をもち、世界に15,000社以上の顧客を持つ翻訳企業。
世界中に25,000人の翻訳者をかかえ、ウクライナ、ルーマニア、アメリカ、イスラエル、中国に拠点をかまえる翻訳企業。
アラブ首長国連邦のフジャイラに本拠地を置き、トルコをオペレーション拠点とする翻訳専門企業。
サービス面でも世界のフリーランスに信頼が高い。
アメリカはニューヨーク、イギリスのロンドン、アイルランドのダブリンに拠点を持つ、翻訳企業。
本格的に翻訳の仕事をしたい人におススメ。
”言語”の名のとおり、東京でスタートアップした翻訳専門のプラットフォームです。多国籍のプロフェッショナルにより運営されており、日本とアメリカに拠点があります。
報酬はPayPal、Payoneerで受け取れます。
韓国ソウルに本社をかまえる翻訳プラットフォーム。25カ国語に対応しています。
翻訳するとポイントを獲得できます。ポイントはPayPalを通じて現金化できます。
100万人のユーザーが登録されている世界最大級の翻訳者コミュニティ。翻訳者ディレクトリへの登録は無料です。求人情報をこまめにチェックしましょう。
38万人が登録する翻訳コミュニティです。翻訳者の登録は無料です。
翻訳案件の掲示板をこまめにチェックしましょう。
なぜ翻訳の仕事探しに海外クラウドソーシングなのか?そのメリットとデメリットは?
では、なぜ翻訳の仕事を探すのに海外のクラウドソーシングを利用するのがよいのでしょうか。
これはいたって簡単な理由です。
他の職種なら日本のクラウドソーシングにしがみつく必要があるかもしれません。とくに英語が苦手な方なら、たとえ山のように案件があったとしても、海外のサイトを利用するには英語という高い壁が障害となります。
しかし、翻訳の仕事をしているのなら、言語の障害はないはずです。その障害を取り除くのが翻訳のお仕事ですからね。
じっさいに、在宅ワークでオンラインの仕事ならば、相手がどこの国にいようが、どこの国の企業であろうが、違いはありません。
あるとすれば、時差の問題だけですね。夜中に案件が飛び込んできて、スマホの着信で起こされるなんてことはよくあります。でも、これはうれしい悩みでしょう。
ですから、英語ができるという優位性、翻訳というグローバルな仕事の特性を利用しない手はないのです。海外のサービスを利用することで、あなたの選択肢は飛躍的に広がるでしょう。
①海外クラウドソーシングを利用することのメリット
- 自分の英語力を100%活かして仕事ができる
- 日本人があまり参入していないので、競合が少ない。なかにはブルーオーシャンなサイトも
- すべて英語でのコミュニケーションなので、実戦で英語を上達させることができる
- 日本人であること、日本語のネイティブであることの優位性を最大限に活かせる
- 質の良い仕事をしていれば、単価をあげることも難しくない
- 相対的に日本語の人材が少ないので、海外企業などから直接契約がとりやすい
- もちろん旅行中でも、世界のどこにいても仕事が続けられる
②海外クラウドソーシングを利用することのデメリット
- 一般的にはドル決済なので、円に両替するときに為替差損がでるときがある(反対に差益がでるときも)
- 海外スパムが横行することがあるので、詐欺やウイルスに気をつける必要がある
- 報酬受け取り方法や海外の商習慣に慣れる必要がある。特に直接契約では注意する
- 外貨獲得に躍起になっている国のフリーランサーが、破格な値段で市場破壊する
- 国によっては時差の問題がある(逆に時差が有利に働くことも)
海外クラウドソーシングの使い方のコツ
海外のクラウドソーシングサービスを利用するうえでの使い方のちょっとしたコツをお教えします。
- 自分の英文履歴書、プロフィールなどは事前に準備しておく
- サイトの使い方をよく読んでおく(使ってみないと分からないことも多いですが)
- いつどれだけのコミッションがかかるのか理解しておく
- オファーのときの英文や決まりきったやり取りの英文は自分のテンプレをつくっておく
- はじめは単価が安くてもいいので、顧客が満足する仕事をして、自分のレビューを稼ぐ
- サイトにはセキュリティがあるものの、受け取ったファイルは必ずウイルスチェックする
- 海外のスパムに気をつける。在宅ワークでも海外にいるつもりで甘い話には要注意
- 日本人であること、日本語がネイティブであることの優位性を最大限に利用する
- インドやパキスタン、バングラディッシュ、ベネズエラからなど破格の低価格でオファーしていることが多いが、気にしない。「品質で勝負」を心がける
- 一度つかんだ顧客は離さないつもりで、品質とサービスに気を配り、固定客を増やしていく
- 固定客が増えれば、直接契約だけで安定して案件をとることができる
- リピーター客の案件が続けば、そのジャンルに精通するので、翻訳のスピードアップが図れる
どんな仕事でもおなじですが、もっとも大切なコツはリピーターを増やすことです。
そのためには、あたらしく登録したプラットフォームでは低い単価でも経験を積むつもりで頑張りましょう。
そのうちに、リピーターの案件だけで、毎日腕が腱鞘炎になるほど仕事ができますよ。
まとめ:英語力があるんだから国内のサービスにこだわる必要ないよね
いかがですか?海外クラウドソーシングで翻訳の仕事をしてみたくなりましたか?
そもそも、英語で仕事をしているのですから、なにも日本国内だけに目を向けている必要はまったくないのです。国内の仕事もしながら、海外へも手を出せば、可能性は何倍にも膨れ上がります。
在宅ワークでの翻訳の仕事ほど、これからの時代にマッチしたものはないでしょう。
たとえ外出できないような状況になっても、仕事を続けられますし、海外のクラウドサービスを利用していれば、日本国内の情勢に影響を受けることも少ないでしょう。
これを機会にぜひあなたも海外クラウドソーシングのサービスに挑戦してみてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
こんな記事もあります。あわせてどうぞ。
≫ 現役翻訳者の僕がおすすめのオンライン英会話5選|徹底比較
≫ 【副業在宅ワーク】英語を活かした翻訳で稼ぐのがおすすめ!|現役翻訳者が解説