ヤッテはいけない英会話13の練習方法【初心者必読】

2020/12/07

イングリッシュ 大人英語



「英会話を何年も練習しているんだけど、ちっとも話せるようにならない」「英会話を始めてみたけど、今の練習方法でいいのか自信がない」


英会話がなかなか伸びないと感じている方、もしかしたらその練習方法が間違っているのかも知れません。英会話は非効率な方法でいくら学んでも、上達は望めません。まずは、自分の学習方法が間違っていないかどうか、ちょっとだけ立ち止まってチェックしてみてはどうでしょう。


この記事では「ヤッテはいけない英会話の練習方法」と題して、誤った英会話の練習方法に焦点をあてて解説していきます。



ヤッテはいけない英会話13の練習方法



いまや日本で英会話は巨大産業と化しています。書店には「最速」「最短」「これで確実」などの文言を謳った英会話の教本がズラッと並べられていますし、高価な教材やVIP待遇の英会話スクール、はたまた格安のオンライン英会話スクールなど、英会話を練習する手段はよりどりみどりです。


ところが、周りをみると英語がペラペラになったという人はなかなか見かけませんね。これだけ英会話が普及しているのに不思議なことです。日本人の私たちは、いざ実践的な英会話を練習しようとしても、学校で長いこと「知識としての英語」を学んできてしまっているので、なかなかその習慣から抜けきることができません。「話せる」英会話を練習するためには、いったん頭をリセットする必要があります。


みなさんも次のような英会話の練習をしていないか一度チェックしてみてくださいいくつも当てはまるようなら、練習方法の見直しが必要になるでしょう。



①いまだに英単語を丸暗記している


受験勉強のように、いまだに英単語を丸暗記していませんか?文脈と切り離して丸暗記した単語というのは、暗号を覚えているのと同じです。そういった丸暗記した単語はスピードが命の英会話では、いざ会話で使おうとしてもなかなか頭に浮かんでこないものです。思い出そうとしているあいだに会話は進んでしまいます。


むかし僕は中学の数学で円周率を100ケタまで暗記させられました。ひとりひとり黒板の前に立って暗記した円周率100ケタを間違いなく言えるかテストされるのです。まったくバカげたことでした。円周率100ケタ暗記することに、いったい何の数学的な実用性があるというのでしょう。英単語の丸暗記もこれと似たようなところがあります


ストーリー記憶法というのがあります。なんの脈絡もない言葉を10個暗記するのは大変ですが、自分でストーリーを組み立ててイメージしながら記憶すると簡単に暗記できるというものです。つまり、人はただ単に機械的に暗記するよりも、ストーリーのなかで物事を記憶した方がメモリーに残りやすいということですね。ですから、英単語も単体で丸暗記するのではなく、会話や文章という文脈(ストーリー)の中で覚えていくのが最も効率的といえます。




②文法や構文を猛勉強


これもまた受験勉強のなごりで、英会話をするにも文法を間違ったら恥ずかしいという気持ちから、英文法や構文を一所懸命に勉強し直そうとする人がいます。しかし、会話というのはスピードが大事ですから、文法を考えている時間はありません。実際に私たちが日本語を話しているとき、文法を気にしている人がいるでしょうか?ほとんどの場合は、会話とはこれまでに聞き知った言葉のパターンをつなげたものにすぎません。


私たちが母語である日本語を覚えたのも、まずは単語の物まねからはじまり、それらをつなぎ合わせた会話の受け応えのパターンを覚えて、会話ができるようになったはずです。そのずっと後になり、学校の教科で文法を学びました。文法は話せるようになったあとで学んだのです。ですから、英会話の練習には文法はいりません




③英語教材の買いだめや食い散らかし


英会話を始める人で、どんな教材が良いのかとさまざま検討しているうち、これも必要、あれも必要といつしか教材集めに走り、肝心の英会話の練習が進まない人がいます。教材をコレクションしたところで、何となく安心、満足してしまうのです。または、使い始めてみると、「これはダメだ」「こっちは難しすぎる」と、次からつぎに教材を食い散らかしていく人もいます。これでは、いくつ教材を買っても、最初の数ページから先に進めません。




④英会話スクールやオンライン英会話の巡業


これも英語教材の食い散らかしと似ていますが、英会話教室やオンライン英会話をちょっと試してみては気に入らず、つぎからつぎへと渡り歩く人、自分の納得がいくサービスを探すのは悪いことではありませんが、巡業のようにスクールを渡り歩いているだけでは、肝心の英会話の練習が前に進めません。




⑤いきなりネイティブとフリートーク


「英語は英語で学べ」というコトバを真に受けて、初心者であるにもかかわらず、いきなりネイティブとのフリートークに挑戦する人がいますが、これはおすすめしません。ネイティブは話すスピードがはやくて初心者の耳になかなか言葉として入ってきません。何を言っていいのか分からず頭の中が真っ白なんてことになると、それが英会話に対する恐怖心を植えつけてしまう経験となってしまいます。


日本で暮らしていれば英会話は必須ではありませんので、いくらでも英語から逃げる場所はありますから、結果としてレッスンから遠ざかることになってしまいます。いきなりネイティブとの会話で上達が期待できるのは、生活ぜんぶを英語にどっぷり漬けてしまう語学留学などで効果が出される練習方法です。




⑥好きなハリウッド映画を教材にする


海外の映画を字幕なしで見れるのはカッコいいですよね。好きなハリウッド映画を教材にして、英会話を練習している人がいますが、これもあまりお勧めしません大抵の映画は非日常を題材にしたものですし、ハリウッド映画はスラングも多く、予備知識なしに英会話初心者が理解するのは困難です。また映画ですから音楽が入ったり、大きな効果音が入ったりと初心者には会話が非常に聞き取りづらいこともあります。英会話の練習なら、海外ホームドラマや落ち着いたトークショー、インタビューなどのほうが向いています。初めのうちはスピードを落として、英語字幕付きで見るのも練習方法のひとつです。




⑦流行りの海外小説を原書で読む


人気の海外小説を英語の原書で読むのは良いのですが、知らない単語ばかりで、まったく内容がつかめない、辞書を引きながら読んでも1ページで飽きてしまうなんてことになりかねません。初心者のうちは、子供向けの小説をまずは日本語で読んで、それから英語の原書を読むことをおすすめします。ストーリーはすでに頭に入っていますので、知らない単語が出てきても読み飛ばして、そのまま読みすすめ、文脈から全体を理解する練習になります。




⑧ネイティブなイディオムに固執する


ネイティブの使っている言い回しやイディオムを会話の中で使えばカッコいいと思って、そればかりに固執してしまう人がいます。しかし、そういったネイティブの言い回しは国や地域によって理解されないことがあったり、一部の地域でのみ使われていることがあります。また、相手がネイティブでない英語話者では理解してもらえないこともあるでしょう。英会話初心者なら、ネイティブの言い回しを覚えるのに英会話練習の時間を割くよりも、世界中の誰にでもわかるシンプルな英語表現で実際の会話を組み立てていく練習をしたほうが、よほど有意義だといえます。




⑨週1回の英語の苦行


平日は多忙だからといって、週末に5時間も6時間も英会話の練習をするのは苦行ではあっても、効率的な英会話の練習方法とはいえません。つぎの週までにどれだけのことを覚えていられるでしょうか?人間の脳には忘却曲線というものがあることを覚えておきましょう。時間がなければ30分でもいいので、毎日練習することが英会話を伸ばすもっとも効率的な方法です。




⑩英会話で間違いを恐れる


私たち日本人には人前で間違えることを恐れるという習性がありますね。これは周りに同調する意識の現れでもあり、これはこれで秩序だった日本社会をつくるのに貢献しているのですが、英会話の習得という点ではデメリットになってしまいます。


海外では同調よりも個性が重視されることが多く、海外旅行などに行くと、周りを気にしないで我が道を行くといった感じの人を多く見かけるのではないでしょうか。でも、こういった人は第二言語を学ぶにも積極的で、文法や言い回し、発音が間違っていても気にせずに、何とか自分の言いたいことを伝えようとします(大抵こういう人は声も大きいです)。こうやって間違いを恐れずにどんどん会話に挑戦して自分のアウトプットを増やす人は、英会話の上達もはやいです。




⑪一語一句を聞き取ろうとする


教科書英語に慣れ親しんだ私たちは、英会話でもできれば一語一句を正確に聞き取ろうとしてしまいます。聞き取れなかった単語が出てくると、そこでつまづいてしまうのです。しかし、会話は生きていますから、自然な流れの中で受け応えしていくものです。ひと言ひとことを聞き返していては、会話の流れは止まってしまいますし、話している相手も疲れてしまいます。


会話全体の流れから文意をくみ取って、知らない単語があっても相手が何を話しているのか理解する能力を身につけることも大切です。会話が途切れたところで、分からなかった単語やイディオムを聞くのも会話の流れを遮らない方法のひとつです。



⑫難しい日本語を英語に訳そうとする


自分の言いたいことを頭の中で日本語で考えてから英語に訳して話す方法だと、日本語の言い回しに固執してしまい、どうやってそれを英訳すればよいのか分からずにつまずいてしまいます。これは日本語と英語のボキャブラリーに差があるので仕方のないことです。無理に日本語を英語に直そうとせずに、言いたいことをできるだけシンプルな言い回しにして英語で言えるように練習しましょう。




⑬スキマ時間を利用して練習する


多忙な毎日で、スキマの時間を使って英会話の練習をするのは悪いことではありませんが、逆にスキマ時間がなければ練習をしないということにもなってしまいます。いつでもできる自由は、いつもヤラナイ自由でもあるからです。たとえ30分でも決まった時間を英会話の練習のために確保することは、英会話を自分にコミットする意味でも有益です。




最初から楽な英会話の練習方法を選んでいませんか?



英会話を始めてみたけど、ちょっとも話せるようになれない?でも、最初から楽な英会話の練習方法を選んでいませんか?「聞き流すだけで話せるようになる」「毎日5分の練習で英会話が上達!」「いつでも好きな時間に好きなだけ英会話ができる」、ナマケモノの英会話学習者には、こんなうたい文句は魅力的に映りますが信じてはいけません。


英会話は聞くだけではなく「話す」というアウトプットを何度もやらなくては上手くなれません。また、言語の習得には最低2,000時間かかると言われていますので、一日5分の学習では65年かかってしまいます。いつでも好きな時間に英会話ができるというのは便利でありがたいことですが、「いつでもできる」は「いつもヤラナイ」ことになりかねません。初めのうちはいいかもしれませんが、そのうち自分で何かしら言い訳をつくって「あした2レッスン分やればいいや」と先延ばしが始まるでしょう。よほど自己管理能力のある人でないと、なまけ癖がついてしまいます。


私たちの脳はコンピュータではないので、お金を払ってソフトウェアを買っただけでは、インストールできないのです。教材を買っただけ、英会話スクールに入会しただけで、もう勉強した気になってはいけません。それよりも、どうせ何年もやることなら「苦行」として英会話の練習をとらえずに、自分の「楽しみ」としてとらえられるようにマインドセットしてみましょう。


ギターが好きでない人にとっては、ギターの練習は苦痛かもしれませんが、ギターを弾くのが好きな人は何時間練習しても苦痛とは感じません。むしろ、自分でできなかったことができるようになることは「喜び」であり、「楽しい」ことです。英会話の練習をそのようにとらえることができれば、楽しみながら上達することができるでしょう。「楽」に学ぶのではなく「楽しみ」ながら学ぶ方法を考えましょう。




英会話の練習にはインプットとアウトプットのバランスが重要



英会話の練習ではアウトプット、つまり「話す」という能動的な練習が大切だと言われます。もちろん、この考えは正しいのですが、インプットが無ければアウトプットできないのも事実です。赤ちゃんは生まれて数年間このインプットに注力して情報を蓄積してから、ようやく「話す」というアウトプットが始まります。


また、実際の英会話では「ヒアリング」ができなければ会話が成立しません。逆に相手の話していることが100%理解できれば、片言の英語でも最低限の会話は成立します。この片言をどこまで伸ばせるかはアウトプットの練習にかかっているわけです。


僕は感覚的にですがアウトプット能力はインプット能力のつねに20%程度だと考えています。つまりインプットが上がるにつれてアウトプットもその20%の範囲内で上がるということです。小学生が新聞の記事を読んですべて理解するのは難しいことです。大人ならすべて理解できますが、かと言って、新聞記事と同じような記事を書いてみろと言われたら、記者やライターでない限り、なかなか書けるものではありません。やはり20%程度ではないでしょうか。「書く」「話す」の能力はそれだけ練習を積まなければならないのです。


アウトプットはカラオケの練習のつもりで何度も繰り返すのが基本です。歌と同じで練習することで自信がつき、本番で口から言葉が出るようになります。自分の興味のあるテーマでひとり二役をやりながら、会話をつくりあげていったり、家庭内や外を散歩しながら、英語で実況中継してみるのもひとつの練習方法です。例えば、公園で犬を散歩に連れてきた女性が、ベンチに座ってスマホをいじっているのを見たら、「Young woman sitting on a bench in the woods looking at mobile while her dog lying on the ground」のように実況中継してみます。




英会話を独学で練習することの限界



ここまでヤッテはいけない英会話の練習方法ということで解説してきましたが、相手がいて成立する英会話をひとりで練習することにはやはり限界があります。やはり、練習したことはどこかで実践してみてようやく完結するからです。壁に向かってシュート練習ばかりしていても、仲間とパス練習をせず、練習試合にもでないサッカー少年では、やはり上達できません。国内で自力で外国人との英会話を実践しようとするなら、次のような方法が考えられます。



  • 海外の無料チャットアプリを利用する
  • 国際文化交流のサークルに入る
  • 国際交流パーティーに参加する
  • 外国人の集まるカフェやバーに突撃する



これらの方法で上手くいけば外国人の友達ができるでしょう。僕は一番以外はすべてやってみました。結果、国内で何十人というネイティブの友達をつくることができましたので、実証済みです。しかし、どれも自分には合っていそうにないし、語学留学するには時間もお金もないという人は、オンライン英会話という手もあります。スクールは千差万別ですが、少なくとも身元の分からない外国人と知り合って詐欺にあうなどの心配はありません。


ここでは、本気で英会話を上達させたい人だけにおすすめするオンライン英会話のアクエスをご紹介しておきます。なぜ、本気な人だけなのかというと、「最低週3回」「1年コースのみ」「50分のレッスン」という他とは少し異なるサービスだからです。ふつうのオンライン英会話では「週に1回でもOK」「コースは1カ月から」「レッスンは25分」というのが一般的です。これは上述しましたが、「楽ちんコース」ですね。しかし、「楽ちんコース」は「だめだめコース」に変貌することが多々あります。まず、週1回25分のレッスンを1カ月やって何を期待できるのか冷静に考えてみてください。


その意味でアクエスは本気で英会話を覚えたい人だけにおすすめできるオンライン英会話です。しかし、その見返りは抜群です。80%以上の人が3カ月続かないといわれるオンライン英会話で、アクエスでは97%の生徒が1年間のコースを完走しているからです。本気で英会話をやる気の方はこちらの記事を参考にしてみてください。

≫ 【検証】オンライン英会話AQUESアクエスのメリット・デメリット




まとめ:結局は英会話で鍛えるべきはコミュ力・人間力・社会性



さて、あなたの努力も実って英会話が上達したとします。でも、英会話はそれだけでは終わりません。英会話は世界の窓口であり、その先には世界が待っているからです。そこで世界の人々と会話をするのに必要となるのはコミュニケーション能力であり、人間力であり、社会性です。日本に住んでいる外国人なら日本のことに詳しいでしょうが、海外に一歩出れば、驚くほど日本のことを知らない人は多いのです。そこであなたは日本から来た代表者のように見られることでしょう。例えば僕はこんな質問をされたことがあります。


  • 「日本はアメリカ相手になんであんな馬鹿な戦争をやったんだい?」
  • 「日本人は何でクジラや犬を食べるの?」
  • 「日本って中国のどこらへん?」
  • 「なんで日本人は子供にレタスしか食べさせない?」
  • 「侍は今でも刀を差して街を歩いているのか?」
  • 「日本人の道徳心はどうやってつくられる?」


驚くかもしれませんが、これらは実際に海外で僕が質問されたことです。私たちがアフリカや中南米の小国の場所が頭に入っていないのと同じく、海外では日本がどこにあるのかさえ知らない人も大勢いますし、日本と隣国を混同している人が多いのも事実です。でも、こんな質問をされても、あなたは日本の代表者として冷静に返答しなければなりません。「えっ、そんなことわかんない」では確実に変な人に思われてしまいます。なぜなら、海外では自分の国のことは自信をもって話すのが普通だからです。


といったわけで、英会話ができるようになったら、つぎは国際人として海外デビューするために、自分の国の知識や歴史を知っておくこと、また外国人と対等に話せるコミュ力、人間力、社会性を鍛えていく必要があるでしょう


今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!








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