諦める前に知っておくべき英語を学ぶメリットや得すること

2020/11/08

イングリッシュ 大人英語




英語の習得にはコツコツ勉強しても数年かかると言われています。でも、すぐに成果が見えないものに努力を続けるのは辛いもの。ですから、英語の学習では途中で挫折したり、諦めてしまったりする人が多いのも事実です。


「英語教材も買ったし、オンライン英会話もやってるけど、いつになったらまともに英語が話せるようになるんだろう」なんて感じている人も多いのでは?


そんな時、英語を習得することで得られる多くのメリットを知っておくことは、学習継続のモチベーションの維持に役立つはずです。


といったわけで、この記事では英語を学ぶことのメリットや英語を覚えたら人生や暮らしでどれだけ得することがあるかについて解説していきます


この記事は3分で読むことができます。英語を諦めてしまう前に、ぜひ読んでみてください。  



英語を学ぶことのメリット・人生や暮らしで得すること



英語を覚えると「世界が変わる」とか、「仕事に有利」だとかよく言われますが、具体的には英語を習得することでどんな変化が起こるのでしょう?何年もの時間と努力、お金を費やして手に入れるべき能力なのでしょうか?


結論から言えば、たしかに英語を習得することは、あなたの人生や暮らしにとって有益なことです。僕個人の経験から言えば、英語学習に費やす数年の努力は、その後の人生で何倍もの利益となってあなたに返ってくることでしょう。ただしそれには条件もありますので、それについては後述します。


英語に限らず、あたらしい言語を学ぶことが自分にとってプラスであることは誰でも知っているかもしれませんが、それは世界の他の地域の人々にとっても素晴らしいことであり、また、あなたの人生を変えてしまう可能性があるほどのものでもあるのです。


英語を習得することでのメリットは、大きく三つに分けることができるでしょう。



実益としてのメリット

・暮らしのなかでのメリット

・人間性としてのメリット



それでは、これらを詳しく見ていきましょう。



英語を習得することで得られる実益メリット



英語が使えるようになることで得られる実益は数多くありますが、あなたの今後の収入に直結するものもあれば、じっくりと時間をかけてポジションを獲得するために役立つこともあるでしょう。いずれにしても自分の実益に関わるメリットは、誰にとっても最もモチベーションを高めてくれる要素であることは間違いありません。




①仕事や働き方の選択肢が広がる


英語が実践的に使えることで、できる仕事や働き方に幅が生まれて、職業としての選択肢も広がります。通訳士や翻訳者、ガイドなど英語を専門とする仕事のほかにも、外資系企業や海外派遣社員、海外特派員、パイロット、キャビンアテンダント、国際NPO活動、海外投資家、貿易など数えたらキリがありません。


また、もっと自由な生き方を求めるのなら、世界中のクラウドソーシングのプラットフォームを利用しながら国際フリーランスとして活躍することだってできます




②就職に有利にはたらく


英検1級やTOEICの高スコアを履歴書に載せることで就職に有利にはたらくことがあります。その人の英語の実力はともかくとして、何かしら英語に携わっている企業では採用決定のひとつの目安とされていることは間違いないでしょう。 


第二、第三言語を話すことが履歴書を見栄え良くすることには理由があります。学校での語学学習が優先されていないイギリスでは、その結果として生じる言語能力不足により、国際的なビジネスチャンスの損失が年間480億ポンドに上ると言われています。




③職場での評価が上がる


普段は英語とかかわりのない職場でも、ときおり英語での電話やメールがきたり、外国人のお客さんが訪れることがあるかもしれません。そんなときに、ササッと英語で応対できれば社内での株も上がるでしょう。


日常的に英語が使われる職場なら、担当している仕事の知識をあなたが独占するようなことも起こります。そうなると、上司でも誰でもあなたに聞かなければ話が進まなくなり、あなたの存在意義が増すことになります。任される仕事も増えて、昇進につながる可能性もあります(僕のかつての職場がそうでした。結果、26歳にして海外数カ国の事業所を任させることになりました)。




④所得アップが期待できる


当然、職場で二か国語が操れるということは収入のアップにもつながります。本来なら、そのために外語大卒を雇ったり、翻訳外注したりとコストがかかることなのです。


海外でもバイリンガルやマルチリンガルの社員の方が多くの収入を得ています。アメリカでは、ある調査によると、第二言語を話すことで毎年約2~3.8%の収入アップが期待でき、第二言語の需要が高いほど(日本語やドイツ語など)、この金額は上昇します。




⑤ビジネスのチャンスが増える


世界中の顧客や顧客基盤へのアクセスを可能にすることで、あらゆる種類のビジネスで、より多くの機会の扉を開くことができます。これは、芸術からエンジニアリングまで、何にでも当てはまります。


英語でのコミュニケーション力が高いということは、ミスをする可能性が少なくなるということでもあります。誤訳はビジネスではコストがかかりますし、大きな失敗につながりかねません。


国際的なチームを組んでの仕事を実現することができます。海外では、それぞれの部門の専門家を世界の国々から募集してチームを組み、プロジェクトを進めていくのは一般的な仕事のスタイルになっています。外国人たちとのチームワークが上手くいくためには、優れた英語のスキルをベースにした強力なコミュ力で必要です。


異文化をもつ人たちが互いに知り合い、一緒に働くことで、学校や職場での多様性が高まり、とくにビジネスにおいては生産性と創造性を高めることができます




⑥研究者やエンジニアには断然有利


英語を使うことによって、研究者やイノベーターが自分たちの開発したものを世界や他の研究者と共有することが容易になり、誰もが科学、医療、技術の最新の進歩の恩恵を受けることができるようになります。


英語で書かれた学術論文は海外で引用される回数も当然ながら多くなり、執筆者のステイタスは上がるでしょう。




英語を習得することで得られる暮らしのなかでのメリット



英語が話せることによるメリットは何も実益の世界だけの話ではありません。日々の生活の中でも多くのメリットを生みますし、そして僕のように生き方自体を変えてしまうようなこともあり得ます。ということで、つぎは英語を習得することで得られる暮らしの中でのメリットについて見ていきましょう。




①人との出会いの機会が増える


日本語話者は1億数千万ですが、英語話者は世界で17億人とも言われています。日本語環境に慣れていると自分の交流対象は日本人という単一民族だと思いがちですが、英語というツールを手に入れることで、その対象は世界の人々へと広がります。


日本国内でも英語話者たちの集いでは、一つの部屋にあらゆる国の人が集まって、とくに人種を意識することもなく会話を楽しんだり、交流を深めることができます。最初は緊張するかもしれませんが、慣れてくれば、それが普通の状態へと変わっていくでしょう。自治体には国際交流のグループがあったりしますので、興味がある人は問い合わせてみるのも良いでしょう。


簡単に言えば、学ぶ言語が増えれば増えるほど、世界はより良いコミュニケーションと相互関係を築くことができるようになります。英語のスキルに投資することは、世界中に新しい友達を作るのに最適な方法の一つです。




②海外留学や海外移住が選択肢のひとつに加わる


実践的な英語のスキルを身につければ、海外の大学で学士や修士を取る選択肢も生まれます。また、将来的には海外の気に入った国へ移住するという選択もアリでしょう。英語という使える言葉がひとつ増えるだけで、あなたの居住可能圏が世界へ広がるのです。


リモートで完結する仕事をもっているなら、何も永住を考える必要もありません。半年ごとに新たな国で新鮮な暮らしを始めることもできます




③自由に海外を旅行することができる


英語ができないために今までガイドつきのパック旅行に甘んじていた人も、英語ができるようになれば、自由に海外を旅行することができます。せっかく海外へ行ったのに何軒ものお土産屋さんに留めおかれるようなことはもうありません。好きなところに好きなだけいられるのです。


また、現地の標識を読んだり、人に助けを求めたりすることができれば、旅行がずっと楽になります。海外旅行は最高の教育であり、海外での多くの経験はあなたの知見を増やし、視野を広げて、より柔軟性をもった人間にしてくれるはずです




④吹き替え字幕なしで洋画や海外ドラマを見れる


俳優の演技努力は顔の演技や身振り手振りだけではありません。名優は声の抑揚ひとつで演技するともいわれてますが、吹き替えではそれらの俳優自身の演技を味わうことができませんし、撮影時の現場の音がカットされてしまうので臨場感にも欠けてしまいます。


かと言って、字幕では読むことに集中してしまうと、肝心の演技や細かい背景に注意を向けられません。俳優たちの生の英語を聴きながら、忙しく文字を追うことなく画面全体を眺めることで、洋画を百パーセント楽しむことができます




⑤世界の生の最新情報が得られる


日本のメディアでは、いくつもの局を経由したものが日本語に翻訳され、それを各局が使い回すなど、海外情報に関してはタイムラグの上にも内容が貧弱であったり、また公平性に欠けるものであったりします。英語で現地各局の最新ニュースを見ることで、本当に何が起こっているのか自分で判断する力を養うこともできます。


海外ブログやYouTubeも、最新投稿されたものを見ることができます。英語でつくられた世界のコンテンツは無限大といっても良いでしょう。それらを英語ひとつで楽しむことができるのです。英語で得られる情報の量や質は日本語とは比べ物になりません。




英語を習得することで得られる人間性としてのメリット



言語は文化でもあります。ひとつの言語を習得するということは、その文化を吸収することでもあり、そこには考え方や習慣も含まれています。ですから、英語を学ぶということは、英語を話す人たちの文化や考え方をも学ぶということです。つぎは英語を習得することで得られる人間性としてのメリットについて見ていきます。




①多様な価値観からものごとを見れるようになり視野が広がる


英語を学ぶことは、お互いの文化を共有し、他の人々にとって何が重要で特別なものなのかを理解するのに最適です。国や人種を越えて理解と思いやりの道を開いてくれます。複数の言語を話す人は、創造的な問題解決に長けていることが多いと言われています。言語を学ぶことで、世界と問題を別の視点から見ることができるからです。


英語によって異文化と交わることは、より受け入れやすい世界と開かれた心をつくるのに役立ちます。ことばの壁を取り払うことで、より平和的でつながりのある世界となることに貢献することができるでしょう。




②視点が増えて日本についての見方が変わるかもしれない


語学留学で英語を勉強することを選択した場合、日々英語の学習に没頭しながら、世界中の人々と一緒に生活することで、コミュニケーション能力、紛争や問題解決の能力などのソフトスキルを、自然に身につけることができるでしょう。


英語を学ぶことで、世界を構成する多様な文化や歴史の多くにアクセスできるようになります。自分の国よりも遠く離れた場所に目を向けることは、創造的なインスピレーションの大きな源になるでしょう。英語を通じて自分の視点を増やすことにより、今までとは違った見方で日本が見えてくるかもしれません




③多言語話者は脳の健康にプラスの働き


英語の学習を含めて新しいスキルを学ぶことは、精神衛生上も好ましいことがわかっています。英語学習は記憶力を向上させるのに最適で、アルツハイマー病や認知症などの病気の進行を遅らせると考えられています。これらの病気は、日本の医療システムや経済を圧迫していますので、英語学習を奨励することは、患者さんを助けるだけでなく、私たちの医療ケアシステムの維持にも役立つかもしれません。


複数の言語を学習する過程では、脳が内部対立を管理したり、意思決定をしたりするのが上手になり、特に若いうちから学習を始めた場合は、その能力が高まると考えられています。いくつかの研究では、バイリンガルの人はマルチタスクが得意だという結果も出ています




④「外人」だった人たちが「人」に変わる


旅先で、その国の言葉を少しでも話すことができれば、あなたは現地の人からも好印象を獲得できます。話すことができればできるほど、現地の人々との経験はより味わい深いものになり、より多くの文化の架け橋となれるでしょう。言葉ができて、人とコミュニケーションがとれるというのは、そういうことです。


中国語ができなければ、中国人はみんな一括りに中国人に見えてしまいますが、中国語ができれば、一人ひとり個性のある人間として見ることができるようになります。


英語にしても同じことが言えます。英語ができないときは「外人」という塊としてしか見れなかったのが、英語でコミュニケーションが取れることで、それぞれの「外人」が個性のある「人」であるという認識に変化していきます。考えてみれば当たり前のことですが、言葉が通じるからこそ、人の個性がつかみ取れるのです




「英語を知ってる人」から「英語を使える人」へ



この記事のはじめに、「英語の習得は有益で人生で何倍もの利益となって返ってくるだろうが、それには条件がある」と述べました。その条件とは、ここまで読んだ方はお分かりになるはずです。


英語は得点ゲームのために習得するべき能力ではありません。それは教科書英語や受験勉強での英語が実践では役に立たないことは知ってのとおりです。日本人の英文法能力は非常に高いと言われていますが、話せないのです、使えないのです。日本で日本語が話せるからと言って誰も自慢しないように、海外では英語は単なるコミュニケーションのツールです。


ですから、英語を有益なものとするためには「英語を知っている」状態から、「英語を使える人」にならなければなりません。それにはひたすら機会をつくって実践することです。実践することで度胸もついてきます。




まとめ:魔法の剣は冒険に旅立つことではじめて役に立つ



今回は英語を学ぶメリットについて考えてきましたが、ご紹介したのはそのほんの一部といってもいいでしょう。たしかに、言語の習得には時間と努力と根気が必要です。そして、ほとんどの場合は孤独な戦いでもあります。しかし、それだけに英語の習得は価値あるものです。


でもせっかく手に入れた英語という魔法の剣は持っているだけでは何の役にも立ちません。その剣をもって旅に立つことで、はじめて役に立ってくれるのです。魔法の剣を手に入れたら、快適空間にとどまっていないで、何にでも挑戦してみてください。そこで初めて英語の剣が役立ってくれるでしょう。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


[参考]

EF: 20 ways that learning languages changes the world (and transforms your life)



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