「これからはできれば在宅で仕事がしたい」
「空いた時間に在宅で自分の英語を活かした副業がしたい」
なんて方も近頃では多いのではないでしょうか。
面倒で疲れる通勤ナシ、在宅ワークで収入を得られれば、これほどいいことはないですよね。
副業にしたって、好きな時間に自宅でササッと小遣い稼ぎできればうれしいですし、主婦の方なら、家事や子育ての合い間にできれば、家計が大いに助かります。
僕は、自分の英語力を活かした副業在宅ワークなら翻訳を断然おすすめします。なぜ、在宅副業なら英語翻訳が最適なのか、現役翻訳者の僕シロが徹底解説します。
この記事は7分で読むことができます。
これからの時代に合った生き方かもしれませんョ。
在宅ワークで英語を活かした副業なら翻訳が最適!
世界でグローバル化が進み、いまやビジネスに国境はなくなりました。
また、中国に追い抜かれてしまったとはいえ、いまだ経済大国第3位の日本の市場はどの国からみても魅力的です。
日本の翻訳者の数が増加していても、それにもましてさまざまな分野(とくにITなどの新分野、ローカライゼーションなど)での英語翻訳需要が年々増え続けています。
世界の経済が低迷しているとはいえ、国と国をつなぐ英語翻訳の仕事の需要は、これからもますます増えてゆくことが予想されます。
これから、自分の英語力を活かした副業をはじめたいという方には、在宅での翻訳をおすすめします。
副業在宅ワークなら英語の翻訳がおすすめな理由
在宅ワークと翻訳は相性抜群の組み合わせといえるでしょう。
では、翻訳をおすすめする主な理由を述べてゆきます。
①空いた時間に副業で翻訳できる
翻訳会社に就職するのとは違い、在宅ワークでの翻訳は、案件ごとの単発契約のようなものですので、平日の夜や週末など、空いた時間に案件を探して仕事を見つけることができます。
介護や子育てに忙しい人でも、手の空いた時間にちいさな案件で働くこともできます。
②翻訳の仕事量を自分で調整できる
自分の都合に合わせて、案件を受けたり受けなかったり、受ける案件の大きさを選ぶことができますので、英語力を活かした翻訳の副業なら仕事量を調整することができます。
一日30分の仕事でも8時間の仕事でも自分で選ぶことができます。これは副業としては好ましい条件でしょう。
③翻訳は働く分だけスキルアップできる
在宅翻訳の仕事は、はじめは小さくて簡単な案件、経験を積んでゆくにしたがって、大きな案件、専門的な案件へとスキルアップすることができます。
働けば働くほど英語翻訳技術も向上し、あたらしい分野での仕事にも挑戦できますので、モチベーションを維持しやすいといえます。
④翻訳能力に従って自分で翻訳単価を決められる
どんな方法で案件を取るかにもよりますが、自分で翻訳単価を設定できるのも、英語を活かした翻訳副業の強みです。
もちろん、初心者がいきなり高単価をつけることはできませんが、自分の翻訳の実力にあわせて単価を少しずつ上げて、収入を増やすことができます。
⑤就職が決まるまでのつなぎとして働ける
職探し中でも、つぎの職場が決まるまでの時間のつなぎとして、翻訳で収入を得ることができますし、就職が決まった後でも、土日などに副業として翻訳を続けることもできます。
⑥在宅なので定年後でも無理なく働ける
在宅でできる仕事なので、定年後の仕事としても最適ですし、座ってできる仕事なので、体力が衰えても続けられる仕事です。「せっかくなら、現役時代に長年培った自分の英語力、経験を活かした副業をしたい」という方にはベストマッチではないでしょうか。
できれば、在職中から少しずつ副業として続けていれば、退職後にもスムーズに仕事を在宅翻訳へ移行することができます。
⑦そのまま本業に移行してバリバリ働くこともできる
副業としての在宅英語翻訳が順調に収益を増やしてゆくようなら、思い切って本業に切り替えることだってできます。
100%翻訳業に集中してバリバリ働けば、とうぜん収入もアップできます。
特定分野の専門的な英語翻訳エキスパートになれば、年収1000万円の高収入を得ることも決して夢ではありません。
⑧クライアントとの直接契約で単価アップもできる
長く翻訳を続けていれば、自然に直接契約のオファーを受けることも増えてきます。また、あなたの営業力を活かして自分で契約を取ることも可能です。
あなたの翻訳能力を信頼しての直接契約ですから、単価アップも期待できます。
在宅ワークでの英語翻訳の仕事にはどんな種類がある?
さて、英語翻訳といっても、いったいどのようなジャンルがあるのでしょうか。また、翻訳家と翻訳者という呼び方がありますが、何が違うのでしょう?
英語翻訳の仕事は、ジャンルによって要求される知識や能力も異なりますので、翻訳者を目指すのなら、それぞれの違いや特徴を理解しておく必要があります。
また、翻訳のジャンルによって案件の取り方も変わってきますので、あなたの目指す翻訳がどんなジャンルになるのか、よく掴んでおいてください。
①もっともメジャーな実務翻訳
翻訳案件の70%とも80%とも言われる、翻訳ジャンルとしてはもっともメジャーなのが、実務翻訳です。
実務翻訳は「産業翻訳」とも呼ばれており、ビジネス全般、IT関連、マニュアル、学術、金融など幅の広いジャンルです。
フリーランスの翻訳者が取る案件もほとんどがこの実務翻訳です。そういう僕もこの実務翻訳のジャンルで翻訳をしています。
では、実務翻訳の案件の具体例として、参考まで僕がこれまでに受注してきた案件の一部を紹介します。
- スマホアプリの翻訳
- 企業サイトの翻訳
- 履歴書の翻訳
- 国際科学プレゼンの翻訳
- 製品マニュアルの翻訳
- 国際ニュースの翻訳
- FXトレードプログラムの翻訳
- 海外ブログ記事の翻訳
- NGOプロジェクトレポートの翻訳
- 音楽CDジャケットの翻訳
- ライセンス契約書の翻訳
- 合弁契約書の翻訳
- ビジネスメールの翻訳
- 企画書の翻訳
- 商品紹介の翻訳
- Youtube字幕の翻訳
- レストランメニューの翻訳
- 通販サイトの商品リストの翻訳
②知識の必要な専門分野の翻訳
これも実務翻訳のうちに入るジャンルですが、専門知識が必要ということで、ジャンルとして分けられることがあります。
専門分野の翻訳には、医療、薬学、法務、特許などがあります。
専門知識が必要なだけ、単価も高めに設定されています。
とくにこの分野でこれまで働いてきた人なら、はじめから特定分野のジャンルを選んで英語の勉強するのも有益です。自分の経験を活かした特定ジャンルが、案件獲得のための大きなメリットとなるでしょう。
③狭き門の文芸翻訳
文芸翻訳は「出版翻訳」とも呼ばれており、海外の出版物を日本語に翻訳する仕事です。
英語の高い能力が求められるのはもちろんのこと、日本語にも精通していなければなりません。
文芸作品であれば、芸術的な日本語の表現能力も重要なスキルのひとつとなります。
先生と呼ばれる一握りの翻訳家にベストセラーなどの案件は集中しますので、このジャンルは狭き門です。翻訳家にも印税が入りますので、翻訳した本が大売れすれば高収入を得られます。
翻訳の経験と高度なスキルが求められるジャンルですので、翻訳の実績を積んでから目指した方がよいでしょう。
④誰もが憧れる映像翻訳
海外の映画やドラマ、テレビ番組などの「字幕翻訳」や「吹き替え翻訳」をする仕事です。
映像に合わせての翻訳ですので、他の翻訳とは異なって文字数制限がありますので、特殊な技術が必要になります。
また、海外の文化やスラング、今使われている生きた英語にも精通していなければなりませんし、日本の放送禁止用語などの決まり事にも熟知している必要があります。
大抵は映像翻訳の専門学校に入って学んだ人たちが、このジャンルでは仕事をしています。
翻訳家と呼ばれるのはこの「映像翻訳」と「文芸翻訳」に従事している翻訳者の人たちです。
他のジャンルで案件を取る人たちが、通常、「翻訳者」と呼ばれています。
在宅ワークで英語翻訳したら、いくら稼げる?
翻訳の単価は翻訳ジャンルによって、また翻訳能力や経験によっても変わってきます。専門知識を必要とするものほど翻訳の単価は高くなります。また、英日よりも日英のほうが、単価は若干高く設定されています。
①ジャンル別の翻訳単価
【実務翻訳】
- 英日 8~15円/ワード 日英 6~10円/字
【専門分野翻訳】
- 医療 英日 35円/ワード 日英 30円/字
- 薬学 英日 35円/ワード 日英 30円/字
- 法務 英日 30円/ワード 日英 25円/字
- 特許 英日 25円/ワード 日英 30円/字
【文芸翻訳】
- 印税率4~8%
【映像翻訳】
- 映像10分単位5,000~25,000円
②翻訳料金の計算方法
英日の場合は英文のワード数で計算します。ワード数×単価が翻訳報酬です。
英語を日本語に翻訳すると、おおよそワード数の2倍の日本語文字数になります。
例)2000ワードの英文は、翻訳すると約4000文字の日本語になります。
日英の場合は日本文の文字数で計算します。文字数×単価が翻訳報酬です。
日本語を英語に翻訳すると、おおよそ文字数の半分の英語ワード数になります。
例)2000文字の日本文は、翻訳すると約1000ワードの英語になります。
③実務翻訳なら、いくら稼げるか
ここでは、一般的な実務翻訳を例にお話しします。
実務翻訳の場合、通常要求される翻訳処理能力は一日当たり最低でも、英文2000ワード、日本語文4000文字とされていますので、8時間フル稼働すると、つぎのようになります。
英日16,000~30,000円/日 日英24,000~40,000円/日
ただし、これは翻訳処理能力や案件の大きさ、収益性の高い案件かどうかなどで変わってきます。また、毎日、都合よく案件が回ってくるとは限りませんので、あくまで参考として考えてください。
英語翻訳では、実際に翻訳をはじめる前に案件の背景や用語などのリサーチをおこない、翻訳後には見直しと校正をおこないます。
そういった作業をどれだけ手際よく行うかにもよりますが、時給2,000~3,000円ぐらいなら決して難しいことではありません。いずれにしても、スキマ時間を使っての副業としては十分な収入ではないでしょうか。
英語翻訳の副業在宅ワークはどんな人に向いている?
在宅ワークでの翻訳の仕事が向いているのはこんな人です。
【翻訳】
- 長年英語に携わってきた経験を活かした仕事がしたい人
- 英語力に自信のある人・英語が大好きな人
- 長時間座りながら地道な作業のできる人
- 妥協をゆるさず、知らないことはとことん調べる人
【在宅ワーク】
- 本業の合い間に自宅で副業したい人
- 家事、子育て、介護の合い間に仕事したい人
- 地方に住んでいて、近くに就職先がない人
- 定年後に自宅でゆっくり働きたい人
- 身体が不自由で通勤できない人
英語翻訳の副業在宅ワークの求人はどこで探せる?難易度別リスト
在宅ワークでの翻訳の仕事の探し方にはさまざまありますが、主につぎのような方法で仕事を見つけることができます。
難易度順に並べてあります。下に行くほど難易度が高くなります。
①日本のクラウドソーシングサービスで探す - 難易度★
- 日本語のサービスなので、使い方は慣れれば簡単
- トライアル(登録するため、翻訳能力レベルを判定するためのテスト)なし
- 日本人翻訳者の競合多し
- 報酬の受け取りはクラウド会社経由なので比較的安心
②日本の翻訳専門クラウドソーシングに登録する - 難易度★
- 日本語のサービスなので、使い方は慣れれば簡単
- トライアルあり(合格しないと登録されない)
- 日本人翻訳者の競合多し
- 報酬の受け取りはクラウド会社経由なので比較的安心
③翻訳者ディレクトリに登録する - 難易度★
- 日本語のサービス
- トライアルなし
- 登録しただけでは、まず案件はこない
- 翻訳者募集情報・案件情報をこまめにチェック
④求人情報サービスで探す - 難易度★★
- 日本語のサービス
- トライアルは求人の条件次第
- 在宅でできる求人をこまめにチェック
⑤海外のクラウドソーシングで探す - 難易度★★★
- 英語のサービスなので、使い方、問合せ、クライアントとのやり取りもすべて英語
- クラウド会社によっては、簡単なトライアルあり
- 案件を探す方式、自分でオファーする方式がある
- 日本のクラウドに比べて競合は少ない
- 報酬の受け取りはクラウド会社経由なので比較的安心、ドル払い
⑥海外の翻訳専門クラウドソーシングに登録する - 難易度★★★
- 英語のサービスなので、使い方、問合せ、クライアントとのやり取りもすべて英語
- トライアルあり
- 案件を探す方式、案件が提示される方式、自分でオファーする方式がある
- 日本のクラウドに比べて競合は少ない
- 報酬の受け取りはクラウド会社経由なので比較的安心、ドル払い
⑦日本の翻訳会社の求人に応募する - 難易度★★★★
- 日本語のサービス
- 在宅勤務できる求人を探す
- トライアルあり(合格しないと登録されない、未経験者には難易度高い)
- 日本人翻訳者の競合多し
- 案件を探す方式、案件が提示される方式がある
- 報酬の受け取りは日本の翻訳会社経由なので安心
⑧独自の翻訳ウェブサイトを立ち上げて集客する - 難易度★★★★★
- 独立起業とおなじ意識をもって臨まないと成功しない
- SEOを駆使してサイトを上位表示させないと集客は困難
- 営業力が必要
- 報酬はクライアントから直接受け取り、不払いのリスクあり
- 仕事量、案件のマネージメント力も必要
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現役翻訳者が教える翻訳で稼ぐためのコツ
僕の場合は、おもに海外のクラウドサービスを使っての案件受注と直接契約で翻訳の仕事をしています。翻訳は英日翻訳と西日翻訳を専門としています(海外のサービスではターゲット言語が母国語であることが条件になっていることが多い)。
では、翻訳で稼ぐためのコツです。
- はじめは来るもの拒まず。勉強とおもってどんな案件でも受ける
- 経験を積むと、どんな案件が効率が良いか、自分に合っているか分かってくる
- クライアントには営業マンになったつもりで接する
- 案件の幅を広げるには、コンピュータの知識も深める必要がある
- 検索スキルは翻訳の重要なスキルのひとつ
- 効率的に仕事をするために、自分の仕事スタイルをつねに最適化する
- うつくしく自然な日本語にするには、英語以上に日本語力を鍛える
- 翻訳に決して妥協せず、不明瞭で終わらせない
- 翻訳後は日本語の頭に完全に切り替えてから見直し校正する
- クライアントに必ず満足してもらうよう翻訳を仕上げて、リピーターを増やす
- 単価は実力とともに自然とあげられるので、最初はあまり心配しない
翻訳在宅ワークのメリット・デメリット
どんな仕事にもメリットやデメリットはつきものですから、それらをよく理解したうえで仕事をはじめれば、効率よく収益をあげることもできますし、リスクを抑えることもできます。
それでは、在宅ワークで翻訳の副業をした場合のメリットやデメリットについて見ていきましょう。
①在宅ワークでの英語翻訳の副業のデメリット
- 仕事中は座りっぱなしになるので、運動不足になる(対処法:定期的に体操)
- 目の疲労、腱鞘炎になることがある(対処法:目薬、マッサージ)
- 何といっても収入が安定しない(対処法:登録を多くして間口を広げる)
②在宅ワークでの英語翻訳の副業のメリット
- 通勤の必要がない
- 空いた時間に仕事ができる
- 家事・子育て・介護をしながら仕事ができる
- 身体が不自由でも仕事ができる
- 旅行しながらでもできる
- 初期投資がほとんどかからない
- 自分の英語力を活かした仕事ができる
- 英語の需要はこれからもますます伸びる
- 仕事をすればするほど翻訳のスキルアップができる
- スキルアップすれば翻訳単価もあがり、報酬が増える
まとめ:これからの時代にマッチした在宅での翻訳業
どんな仕事でも、それが本業であれ副業であれ、軌道に乗るまでには時間がかかるものです。
でも、在宅の英語翻訳で稼ぐのなら、ほとんど初期投資がかかりません。固定費用といえばインターネットの回線料金ぐらいでしょう。
パソコンとインターネット回線、電子辞書さえあれば、今すぐにも始められる仕事です。その他の翻訳に必要なツールは収入がでてから、買い足していけばいいのです。
資金を失うリスクがないのですから、思い立ったら、まずは始めてみることです。何と言っても、英語が得意な人なら、自分の英語力を活かした副業ができることでしょう。
今回は英語翻訳を中心として説明してきましたが、他の言語についても、内容はおおよそ同じです(僕は英語とスペイン語の翻訳をしていますので分かります)。
みなさんも、英語を活かした副業在宅ワークとして英語翻訳を始めてみてはいかがですか。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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