「自由を求めて手に入れたフリーランス生活、通勤や仕事のノルマからは解放された。でも収入は不安定だし、今のところ生活はできるものの、貯金もできず、収入が切れたときのことが不安。先が見えない生活は辛いなあ」
フリーランサーのあなた、もしくはこれからフリーランスを始めようとしている方。
こんな悩みを抱えている人には、コスパのいい海外移住生活をおススメします。海外移住生活28年でフリーランスのシロがばっちりその理由をお教えします。
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フリーランスならコスパのいい海外移住生活がおすすめ
最近では、フリーランスとして働きながら海外移住したいと考えている人は多いようです。
ただオシャレに見える海外生活に憧れてのことなら、ヨーロッパやアメリカ、オーストラリアなどへ海外移住するのもアリかと思いますが、移住後に生活に重くのしかかってくるのが物価の高さでしょう。
長いことデフレが続く日本は、他の先進国と比べて、今や物価も労働賃金も安い国になってしまいました。収入をアップする手立てをもっている人なら別ですが、日本でのフリーランスの収入レベルのまま、そんな国々へ行ってしまえば、さらに生活が苦しくなってしまいます。
そこで僕がオススメするのは、日本よりもコスパのよい東南アジアや中南米の国々への海外移住です。
フリーランスには海外移住生活がおすすめな理由
僕はかれこれ28年、フリーランスという言葉が知られるようになる前から、海外で生活していますが、この間会社勤めを一度もすることなく、いわゆるフリーランスとして生きてきました。
「せっかく自由を手に入れようとフリーランスになったけど、生活を維持するために、血眼になって案件を探す日々」とか、「会社勤めしていたときより、フリーランスとなった今のほうが実質労働時間がぜんぜん長くなった」なんて話をよく聞きます。
僕から見たら、それではせっかくフリーランスになったのに元も子もないな、という気がします。
たしかに、海外移住はハードルが高いことかもしれませんが、一気に全部やってしまうことはないのです。様子をみながら、徐々に生活の場をシフトさせていくのがおすすめです。
こんな理由からも、フリーランスの人たちには海外移住がおすすめです。
①収入を増やせないなら生活コストを減らせ
フリーランスでいくら頑張っても収入を増やせないというのなら、あとは生活コストをカットするしかありません。でも、あまりにも切り詰めた生活を続けていると、心も萎えてきてしまいます。
しかし、その収入レベルを維持しながら、日本よりも物価の安い国で暮らせば、生活に余裕が生まれます。そうすれば、仕事のスキルアップのための勉強時間がつくれたり、多少の貯金もできるようになるでしょう。
国によっては、日本の物価の1/2から1/10というところもあります。
今の収入と生活費が一カ月で20万円だとしたら、もし3万円で生活できる国で暮らせば(実際の僕の今の生活費です)、そのまま残りの17万円が自由に使えるお金になります。
月々の浮いたお金を預金して、つぎのステップアップのための資金とするのもいいアイデアです。
②ネット完結型の仕事だからこそできる生活
すべてがオンラインで完結する仕事であれば、世界のどこにいようとも日本にいるときと同じように仕事をすることができます。
物販や営業、会社勤めの人なら、海外移住となれば、いったん今の仕事を辞めて収入を断ち、あらたに収入を得る方法を考えなければなりません。
日本のレベルの収入を得ながら、物価の安い国で暮らすことができるのは、ネット完結型の仕事、リモートフリーランサーだからことできる生活スタイルなのです。
③定住にこだわる必要なし、拠点は自由に動かせばいい
何も急いで定住先を探す必要はないでしょう。
はじめは目星をつけた国へツーリストビザで滞在して、その国の風土や食事、治安、生活環境、居住ビザのことなどを滞在しながら調べればよいでしょう。
もちろん言葉の問題もあります。スマホの機械翻訳などで便利になりましたが、やはり簡単な会話程度の英語は身につけておいた方がいいです。
その国が自分の思ったような国でなければ、また他の国へ移動すればいいことです。
住んでみなければ分からないことは沢山ありますから、そうやって自分の気に入った国が見つかるまでは、プチ移住を続けていればいいでしょう。
東南アジアなら、安い航空券を探せば、数万円で日本と往復できます。
フリーランスが海外移住するときの問題点とデメリット
フリーランスが海外移住するときには、どんな問題点があるのでしょう。
ここでは、その問題点と移住のデメリットについて見てゆきます。
①いちばんの問題点はビザの取得
海外移住でいちばんの問題点となるのが、やはりビザでしょう。
簡単にビザを取得できる国もあれば、キビシイ国もあります。
就労ビザ、投資家ビザ、リタイヤビザ、配偶者ビザなどが考えられますが、国によってその条件はさまざまです。
ビザの条件は、その国の移民政策で頻繁に変更されることが多いので、日本にいるあいだにネット情報だけでなく、日本にあるその国の領事館で最新情報を入手してください。
また、現地では実態が異なることもあるので、やはりツーリストビザで入国して移住のプチ体験をしながら、現地で実情を調査するのが一番確かな方法です(ただし、現地の怪しい日本人ビザエージェントには気をつけてください)。
②病気になった時の備えの保険はどうする?
やはり一番気になるのが、もし海外で病気になったらどうするかということですよね。
これについては、人それぞれケースが異なるので複雑です。
住民票を抜かない(海外転出届をだして除票していない)場合には、海外療養費制度で国民健康保険で海外での医療費の一部がカバーされますが、給付対象となる医療行為や薬などがありますので、渡航前に市町村役場で調べておくことをお勧めします。また、住民票は一年以上の海外転出の場合には海外転出届を出して除票することになっています。
住民票を抜いて移住した場合には、民間の旅行者保険に加入する方法がありますが、かなり高額となり、期間も限定されます。
クレジットカードに海外旅行保険が付帯しているものもあります。ただし、これも海外滞在中ずっとというわけにはいかず期間が限定されています。
僕も以前はクレカについてくるこの保険(当時は一年有効でした)を利用していましたが、所詮は旅行者用です。本格的な移住には役立ちません。また、住民票を抜いたら、銀行口座やクレカはつくれませんので、注意してください。
結局、本格的な移住となると、その国の公的保険や民間保険に加入することになります。
③国によっては時差に悩まされる
フリーランサーとして日本のクライアントとの仕事を続けていれば、日本との時差の問題もでてくるでしょう。
東南アジア地域の国ならば、それほど大きな時差とはならないので気にならないかもしれませんが、中南米となると昼夜が逆転しますので、日本と連絡を密に取らなければならない仕事となると、夜中に仕事しなければならず、ちょっと大変ですね。
僕は翻訳の仕事で世界中のクライアントと仕事をしていますが、たまにスマホのメッセージ着信音で夜中に起こされるぐらいで、とくに問題とは感じていません。
④Wi-Fi環境はフリーランスにとっては生命線
リモートフリーランサーにとってはWi-Fi環境は仕事の生命線です。
いまや世界中どこでもインターネットが普及しているとはいえ、あまりにも田舎の町などへ移住すると、インターネットの回線がたびたび切断したり、重くなったりということもあります。
また、海外では日本と違って停電もよくあることです。
プチ移住しながら、そういった仕事の環境もチェックしておきましょう。
⑤ある程度の預金は不安を解消させてくれる
日本で貯金もできない環境から抜け出すということで、この記事を書いていますが、それでも海外移住となれば、ある程度の貯金はもっておくべきです。
収入が不安定なフリーランスを唯一安心させてくれるのは、やはり蓄えではないでしょうか。
できれば、現地の生活費で一年分くらいの貯金はもっておきたいものです。
また、物価の差で浮いたお金は、はじめの数年のあいだは保険として預金しておきましょう。
海外移住生活はフリーランスにとって大きなメリットがある
つぎは海外移住生活で得られるメリットについて見てゆきましょう。
海外だからこそ、フリーランスの本領を発揮して、自由な生活を手に入れることができるはずです。
①生活コストを下げて貯金できれば、先の人生も変えられる
収入と生活費がプラマイゼロでは、何年たってもラットレースから抜け出せず、生活を変えることはできません。
物価の低い国へ海外移住することでできる毎月の貯金は、人生を変えてくれるかもしれません。時間の余裕ができれば、英語を勉強したり、仕事のスキルアップのための勉強をしたり、他に副業することも可能です。
預金に余裕がでてくれば、それを投資に回すこともできます。
いずれにしても、ゼロがプラスになるだけで、人生が大きく展開するかもしれません。
②生活の質を上げて自分好みのライフスタイルで生きられる
移住後も生活費を切り詰めて、貯金を殖やして、早く人生を変えたいという人もいるでしょう。でも、なかには今の人生をできるだけ謳歌したいという人もいるでしょう。
フリーランスで月々20万円ほどの収入が得られるのなら、国によっては10万円の生活費で驚くような生活ができます。プール、ジム、セキュリティ付きのコンドミニアムでの生活だって十分可能です。そのうえに10万円の貯金が毎月できてしまいます。
③日本での面倒なしがらみから解放される
日本で生活をしていると、日本ならではの慣習やしがらみが面倒で嫌でも、なかなか切り離して生きてゆくことはできません。
海外移住すれば、そういったものから一気に解放されます。
ただし、ノマド生活であれば別ですが、移住ともなればその土地の慣習もありますので、移住先のコミュニティとはできるだけ良い関係を築くのが移住のコツです。
④快適な気候で一年中暮らすこともできる
寒いのが苦手な人なら、日本の冬場だけ南方の国で暮らしたり、自分で好きな気候の土地を探して住むことができます。
僕のいま暮らしている町は、冬には暖房がいるほど寒くならず、夏は冷房が必要なほど暑くもならず、一年中、冷暖房要らずで快適に過ごすことができる気候です。
⑤東南アジアや中南米なら日本人の舌に合った食事がある
欧米に比べて、東南アジアではご飯が主食の国が多く、調理方法や味付けも日本人に合うものが多いです。
また、日本人旅行客や在住者も多いので、日本料理店も多く、日本食材も手に入りやすいので便利です。
中南米でも米食の国が多く、またブラジルやペルーなど日本人移民が多い国では、日本料理が郷土料理の一部にすでに溶け込んでいるので、日本人の口にも合います。
⑥英語など他言語ができるようになればフリーランスとしての仕事の幅が広がる
海外へ移住するなら、最低でも英語は身につけなければなりません。
どうせなら、もう少し英語を勉強して、フリーランスの案件を海外からも取れるようになれば、仕事の幅も広がり、収入アップにもつながるでしょう。
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こちらは翻訳についての記事ですが、海外の総合クラウドソーシングのプラットフォームも紹介していますので、興味のある方はどうぞ。
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⑦生きることに余裕ができれば、他のコトにもチャレンジできる
日本で朝から晩まで今月の収入のことばかり頭の中で考えているようでは、視野も狭まって他のことを考える余裕も生まれません。
海外移住して生活にも余裕ができれば、これからどうやって自分をステップアップさせてゆくか、いずれはフリーランスから卒業して、不労所得で暮らしてゆくなど、生き方の視野が広がってゆくでしょう。思ったことはチャレンジしてみてください。さらに一歩踏み出せば人生が変わるかもしれませんよ。
⑧あたらしい出会いがあなたを待っているかもしれない
海外へ出て、生活環境も変われば、あたらしい出会いもあるでしょう。
ビジネスパートナーができるかもしれませんし、一生を共に過ごすパートナーに出逢うかもしれません。
日本と比べて、海外ではゆとりのある暮らしをしている国が多い(経済的にという意味ではなくて)ため、自然、人との付き合いも濃いものになります。
もちろん、都市部では日本と変わらず、となりに住む人が誰だか知らないなんて生活もありますが、一度知り合うと友だち付き合いも深いものとなり、一生の付き合いになることも良くあることです。
まとめ:フリーランスなんだからもっと自由に生きればいい
生活の自由度の高いのがフリーランスです。
でも、生活のためにそのフリーランスに縛られてしまっては本末転倒です。収入を上げるために朝から晩までパソコンの前に座っていたのでは、何の自由だか分かりません。
投資の世界にはサヤ取りという手法があります。
金利差や価格差に注目して売り買いし、差額分の儲けを得る手法ですが、昔から貿易にしたって、安く売っているところで買い、その商品を高く売っているところへ運んで売るというのが基本です。
日本の水準の収入を得ながら、物価の安い国で暮らすというのは、まさにそのサヤ取りの手法そのものです。失敗しない海外移住のコツは、少しずつステップを踏みながらの移住です。
下見旅行→プチ移住(長期滞在)→本格的な移住、これがおすすめのステップです。
みなさんも一度考えてみてはいかがでしょうか?